プロフィール

現代の文人画家

永川一陽(えがわ いちよう)

50年間、神社奉仕、神に仕えた神主がみた神を具象化した水墨画

神主として神社奉仕した時より、常に「神とは?」という目に見えない存在の追求してきました

「神」というものの存在に哲学を投げかけてきました。

神に奉仕するのに神をいかに見出すことができるかという事から、これまでの色彩画から陰陽の黒白の世界である水墨画に惹かれて行きます。

神の姿は目に見えない存在です。

それならば黒白の世界でそれを見出すことができないかと色のない世界を見出しました。

それは水墨画が禅画として禅僧に用いられたように修行の一端でもあるからです。

将に、水という目に見えないものから墨色によって形あるものへと表現するのであるから、これほど面白いものはありません。

私の心中に宿った命題 「神とはという哲学」に近づくものとして、目には見えぬとも確かに存在する何かを表現するために水墨画と一弦琴を習得いたしました。

そこから文人画家としての道を歩むことになります。

水墨画には高雅な精神を表す気品を重要視します

「造化の究極」とは... 創造主 「神」を表します。

その究極を表現するのが芸術であり、 芸術は「宗教の母」と言われる。

自然の中から神を見出し、それを表現するのが芸術です。

神が造りたもうた神羅万象。 自然の中で目に入るもの、耳に聞こえてくるものを表現するのに、我々は自分という人間に与えられた範囲の中で自らの想像力を発揮し、素晴らしい芸術を作り上げてきました。


それは一つに神に近づこうとする姿勢でもあります。

神主としての神明奉仕の傍ら古典文学、民俗行事、伝承文化をモチーフにした作品を手掛けてきました。

神道用語によく用いられる「むすび」をテーマにした絵、祓いと祈りを込めた神楽絵、龍図などの縁起物を始め、水と墨による神を具現化した抽象画を描いています。

医療技術が発達していなかった昔は病気、疫病、災難が起こると、只ひたすら神仏に祈りを捧げました。

家族に災難が起きないように厄除け、病魔退散、除災招福などの絵符、神符、呪符を門口、玄関に貼って家に侵入して来ないように結界としました。

私は「水と墨」「黒と白」にこだわりを持ち続け、その中から生まれる命を表現していきたいと思っております。

辿りつくことのできないテーマではありますが、命ある限り追求していきたいと思います。

本日は、こうしてホームページにたどり着いてくださり、ありがとうございます。

ぜひ、水墨画を通して、「神」という存在に向き合い、日ごろの多忙な暮らしから離れて、水墨画を眺めて頂き、ご縁結びの機会にしていただきたく思っています。

50年間、神社奉仕、神に仕えてきた神主がみた神を具象化した水墨画をご高覧下さい。

タイトカーネギホールで一弦琴演奏した時の写真
  • カーネギーホールで演奏時の様子
  • カーネギーホール前での撮影

文人画家とは

個展を開催する折は必ず一弦琴の演奏を行っています。
それは文人画家でもあるからです。そもそも神主として精神性を高める為に習ったものです。


文人とは、文徳を高めた人の事。
文徳を高めるために「琴詩書画」の言葉があります。
知識人、文人が嗜むべき教養の必須に琴と書画があり、その事より水墨画画題に「弾琴図」「抱琴図」が掛け軸、襖絵に好んで描かれています。


琴は、文人の音楽とされ、君子の楽しむべき音、君子の常に御する所のものとして弾かれていました。

水墨画と琴の共通点は、水墨画には「気韻生動」、琴には「琴外趣」があります。
「弦外の音」と言って、琴の演奏が終わった後の余韻を楽しむものとされ、水墨画も黒白の余白を楽しむものでもあります。共に精神修養の具、自己の魂を高めるものとされています。

これ迄の神主としての知識をもって「現代の文人画家」として活動しています。

プロフィール・経歴

本名
永川 辰男(ながかわ たつお)
昭和27年
長崎市内に生まれる。少年期より彩色画を描くも、20歳代前半より、水墨画を描き始める

昭和53年

近江神宮奉職。近江神宮奉職することにより、当時の横井宮司より神職としての礼儀作法、礼学、祭式作法。
神霊学、言霊学、古神道など、多大なる薫陶を受ける。それらが今の私の水墨画に大きな影響を与えている。
昭和54年
水墨画教室京都虹龍社会員。虹龍社展並び各展に出展

水墨画を通じて東洋思想・東洋哲学に目覚めてくる。この頃より座禅、瞑想、神道の鎮魂行法を通じて「神」と言う目に見えない存在を追求する。

平成2年 
清虚洞一弦琴 一弦琴京都山水会入門
平成 5年
(社)日本南画院会員院人(南画院展以後毎年入選・入賞) 関西中心に各展出展
昭和時代後期から平成時代前期にかけて

神宮の管理職の要職に就くことにより、多忙になり、神宮奉職に専念することとなり、10数年程、絵画活動を中止せざるを得ないようになる。

平成12年
桑名市にて一弦琴楽風会発足。各地にて演奏活動並びに指導

単身赴任による近江神宮でのご奉仕を終え、初めての家族共々の生活の中、地元の神社に奉職。

これより個展と合わせて一弦琴の演奏を行い、日本の精神文化を伝えるために―もののあはれ―を語る。
平成17年
(社)日本南画院退会 現在 無所属。

令和の時代になって、漸く(ようやく)本格的に絵画活動に入る。

現在は東京、三重、名古屋、東海地方を拠点に一弦琴の演奏と合わせた個展開催。

奉職していた頃の様子
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  • 天河弁財天社奥宮のある大峰山弥山から八経ヶ岳へ登拝

     
  • 比叡山千日回峰行のルートを山掛け。
    日吉大社牛尾神社へ参拝

     
  • 平成23年東日本大震災鎮魂の為に翌年平成24年3月11日常陸阿字ヶ浦で禊行法。
    地元の人から歓待を受けましたが、何人かが流された怖い思いをしました。

     
《お問い合わせ先》

「画房久久里」
〒511-0826 三重県桑名市太夫204
Tel/fax: 0594-21-5921
携帯:090-8552-5921